nokの雑記

技術的な内容にしようと思ったけど無理でした。

シャニマス5thを終えて、自分が気持ちを整理するためのエントリ

TL;DR: 最終的に最高だったし全ては縁だしリアタイできたのだからグチグチ言うのは筋違いと納得している、ただし煮え切らない曖昧な演出はどうかと思うしもう少しやりようあったと思う

弱いオタクだから最初に予防線いっぱい貼っとく。

  • 何言ってんだコイツと思ったらブラウザバック
  • 全て個人の見解です
  • まとまってなくて長いです
  • チラ裏のつもりです
  • まとまっていないです
  • 筆者の感受性と脳みそが終わっていて演出を理解できていない可能性があります
  • 歌ストでアルスト好きになったのに現地逃したので慰めてください
  • まとまりがありません

5thLIVEお疲れ様でした。5周年にふさわしい最高で激動なライブだったと思います。 ただ、Day1/Day2で演出面に差異があり、賛否あるのを観測しています。 筆者もモヤモヤする部分があるので、自分なりに整理するためにこれを書いています。

筆者は18日のDay1は現地(国立代々木競技場・第1体育館 )で鑑賞し、19日のDay2は家で配信を見ていた民です。 (つまり、人生の都合で見られなかった/アーカイブで遅れ視聴したわけではなく、両日ともに初出の瞬間をリアルタイムで見ています)

あったことを(可能な限り)客観的に書こうのコーナー

!!!!!!!!!!!!Day1のアーカイブを握っていない+Day2最速アーカイブもしっかりみられていません!!!!!!!!!!!!

2023年3月18日と19日の土日でアイドルマスターシャイニーカラーズの5thLIVE "If I_wings."が行われました。 既に方々で言われていることですが、本ライブは開演前から「不穏」を隠そうともしない副題・ロゴ・ビジュアル・ムービー等々でオタクを不安にしてきました。

結果は前評判というか、公式がお出ししていたイメージに違わない、不穏さが足下にまとわりつくようなライブでしたね。 異様・異質といえる部分はたくさんありますが、これまでのシャニマスのライブでは無かった演出は大きく以下の部分だと思います。

  • 開演前の諸注意がない(両日共通): アイマスのライブでは事務員キャラがライブ中に遵守してほしい項目(椅子に立つなとか、配信は回線の都合で切れる可能性があるとか)を話しますが、今回は一切ありませんでした。
  • 告知映像がない(Day1のみ): 一度キャストが下がった後、アンコールが開始される前に入る、最新のピックアップキャラの紹介・開催中イベントの紹介・コンテンツ展開などを含んだムービーがありませんでした。
  • 恒例の挨拶がない(Day1のみ): アンコールでキャストが順繰りに全員退場したため、普通に終了する際の締めがありませんでした。

逆に「Day1にあった」ことは以下のような感じでしょうか。

  • はづきと、疲れた様子の社長のオープニングアクト: 映像は283プロダクション社長室の背景画のみで、キャラシルエットなどは無し。
  • 和楽器の生演奏をひっさげて歌うストレイライト: 尺八・三味線・太鼓(だったはず)が、メインステージ上段で生演奏
  • 旗を突き立てるアンティーカ: 結構な大きさの旗を持って登場し、センターステージと花道の境目くらいに設置して開始
  • ダンサー付きのSHHis: センターステージで踊るSHHisの後ろに、3人のダンサー
  • 制服エアバンドノクチル: 机をドラムやキーボードに、箒をギター・ベースに見立ててバンド風ルックで登場
  • 各種の不穏なセリフ: 曲前の演出としてアルストなど、MCでは紫月さん(as SHHis/にちか)など
  • 全体最終曲の不穏エンド: アンコールの最終曲として披露されたMulticolored SkyのアウトロのLa La Laが延長されていて、ユニット単位で歌唱を止めて退場、最後にイルミネが退場してそのまま終了
    • この演出は、キービジュアルからユニットが順繰りに消えていくティザームービー合わせ

Day1が終わった時点で、多数の考察がなされており、「シャニPが何らかの理由で283プロにいないIf」というのが大多数の考察でした。 上記の「Day1にあったこと」の中のいくつかの点が主な根拠となっており、以下のような考察を目撃しています。

  • 疲れた社長: メイン業務を社長が担っているため疲れている
  • 和楽器の生演奏: 社長がライブを手がけており、人脈を使って呼んできた
  • ダンサー: 上に同じ
  • 制服ノクチル: シャニPがいない場合、本当に教室でふざけてエアバンドをしている(ただし、天塵イベントに相当するセリフ劇があったため、シャニP不在の中で透が283プロに入ったかどうかいろいろ考える余地あり)
  • 不穏セリフ劇: 行き詰まって終わってしまうことの印象づけ
    • 筆者はこれで最後というセリフ(アイドルじゃなくなっちゃう?など)が多くあるため、このライブを最後に(ユニットか283プロダクションが)店じまいなのではと思いました
    • Day2終了後の今はシャニPの言葉があったことで話が進んだ各種場面が発生しないため、WINGを超えられないとか、感謝祭が成功しないとかの理由で解散になったのでは?と思います

これに対してDay2では、オープニングアクトから様子が変わり、Day1とはまるで違うムードで(それこそ客席の歓声のレベルが違う)ライブが進行しました。 大きな差分は以下の通りでしょうか。

  • オープニングアクト: 最初はDay1と同様に進行するも、社長が企画書(社長「新しい1枚目、のな」)を落として話が分岐(=おそらくシャニPがいる世界へ)
    • 相変わらず開演前の諸注意は無し
  • 真に特殊っぽい演出はアルストのみ: ベンチなどの舞台道具が出てきて、舞台上黒子カメラが中継
    • 火炎放射も特殊演出ですかね?
  • マイクを置く選択肢もあった、けどそうはしなかったセリフ劇: ユニット越境も含む
  • 告知映像: 嬉しい内容盛りだくさんでしたね
  • アンコール: 告知映像で加入が発表された川口さん(as ルカ)が早速登場、Multicolored Skyをやってもユニット単位で退場しない
  • 最後の挨拶: キャストが最後までいたので。。。

盛り上がるところは盛り上がりながらも、その裏で重苦しく横たわる不穏さに「助けてくれえ!」状態だったDay1の雰囲気はオープニングのIf分岐で吹き飛んでしまいましたね。 そして、全力全開で何も気にすることなくバカになるぞ!!!!!!!という雰囲気でDay2が進行し、最後には怒濤の告知からのルカ加入とやりたい放題でした。

一方で、(現地を握れなかったことをバカ悔やみながらもリアルタイムでは見ていた自分含め)Day1とDay2の差にモヤモヤしている人も多く見ました。 それを踏まえての↓です。

筆者がDay1から得られるものを咀嚼してみるコーナー

Day1なんだったんだ捨て公演か?という意見、理解できます。 特に初日しか見られなかった人は「不穏さ全開で進行し、告知事項がひとつもないまま、もしや2段アンコール?と思っていたら会場アナウンスで終演を知らされた」が全てになってしまいます(配信ではパッツリ切られていたようですね)。 しかし、Day1は本当に捨て公演だったでしょうか?空気感こそ不穏(まあここが一番の問題と言えばそうなのですが)であれ、Day1にしかなかったものもあります。

和楽器生演奏付きストレイライト、バックダンサー有りSHHis、制服エアバンドノクチルはDay1にしか存在せず、Day1を見た人は99.283%はそれらの演出でブチ上がったことと思います。 それらはDay2では味わえないものです。 セトリどうなるかな!?が初手放クラ一閃でアクセル全開ムードになり、直後にアルストGive me some more...で爆踊り空間が生成され、次はどうなっちゃうんだ~のワクワクが支配するあの盛り上がりも当然Day1限定です。

もちろん、過去曲の披露もDay1が行われるまで分からなかったこと(匂わせ情報はあった)であり、「やってくれるかな?」のワクワクはバベルシティグレイスでの絶叫に変わったことと思います。 「もしかして過去曲やってくれるかな?」と「過去のどの曲をやるんだ」には大きな差があり、セトリが一切わからない状況から流れる過去曲イントロでのカタルシスは並大抵ではありません。 (バベルシティグレイスを聴いた瞬間から、ワクワクのベクトルは「他ユニはどの曲だ?」「明日はどう変わる?」に変質してしまいます)

Day1にしか無い要素はDay2では絶対に回収できないため、Day2がDay1の上位集合かというとそうではないのです。 いやいやDay2ありきのDay1だったし不穏演出のせいで上がりきれてないが?というのもまた真だと思うので、そう思う方はそれをアンケート等でしっかり書くべきです。 (筆者は、Day1も十分良かったんだから受け入れろと言いたいわけではありません。Day2ありきの演出でDay1だけだと不完全燃焼になるという話には同意します。が、やはりDay1でしか得られないものもあったから、そこは汲むべきと思っています)

「おれはDay2で完全体のイルミネを浴びたし、ルカのDye the sky.を最速で見たが?」と言われたら「Day1を見ていないならエアバンド制服ノクチルの解釈一致具合がわかんねえんだろうなあ」と殴り返せるのです。 両日ちゃんと見てるやつはどっちも見られて幸せね!特に両日現地だったやつ!!!!!本当にうらやましい。

上記を踏まえて雑多にゴチャゴチャ妄想を書くコーナー

さて、今回のライブはDay1とDay2で大きく空気感が違い、Day1では不穏さが前面に出た「終わり」の空気・Day2では希望感に満ちた「これから」の空気が流れていました。 演出上の差異も大きく、(先にも書きましたが)両日を見て完成するような作りになっているのは多くの人が思うところだと思います。

では、制作サイドはどう思っていたのか?筆者は「Day1だけでは不完全燃焼感が出ることを承知で制作した」と推察しています。 (If I_wings.というコンセプトを完全に成立させるために、いくらかの人が溢れる、というかいくらかの人を切り捨てる判断をしたと思っています) というかそういう風に制作しないと、どちらの日もモヤッとした仕上がりになっていたはずです。 代わりに、先述のDay1にしかない要素は、シャニPではない人物の要素を大きく示唆するとともに、Day1しか見られない人への精一杯のスペシャリティの提供なのではないかというのが筆者の思うところです。

ただ、どちらの日も最初は終わる283プロで始まり、途中でシャニPがいる世界に切り替わるという流れを作ることもできたかな、とも思いますね。 その場合は、おそらく後半戦に入るときにセリフ劇でそれを示唆することになるのでしょうが、そもそもプロデューサーasプレイヤーの大前提と矛盾する要素になります(シャニPはキャラクター性が強いですが、当然プレイヤーの分身であることに変わりはありません)。 さらに、「シャニPではない演出」「シャニPの演出」によほど明確な差異がない限り、その切り替わりの説得力は大きく減ずることになり、コンセプトの完遂の面で不利になります。 (とはいえ、2日間で構成の大変更はなかったのですが。そのあたりは制作陣の葛藤を感じます。PW曲まで含めて曲セットをガッツリ変えるのが一番わかりやすいのですから。)

ところで、シャニマスの緻密で、奇跡らしい奇跡はなく、ともすればしんどいとすら表現される描き方は皆さんよくご存じのことでしょう。 シャニマスは本気で人を不安にさせる、ともすればそれをしばらく投げっぱなしにしておくコンテンツだと思いませんか?筆者はそう思っています。 今回のライブはその一環で、コンテンツが大きく羽ばたく前日にはどん底を見せておかなければシャニマスではない、というものまで含めた2日だったと。 初日が不穏ムードで投げっぱなしなのはそのためだと。

世の中に溢れる読み物コンテンツにはいろいろありますが、大きな展開というのはリアルタイムで見てこその要素が大きく、そこを逃すと「実装時に見たかった~!」という悔しさが発生するものです。 たとえば、数年前ならFGOの第一部・時間神殿のイベントで魔神柱を狩りに狩ったか、今ならブルーアーカイブのメイン・サンクトゥム戦/プレナパテス戦をリアルタイムで遊んだか、それらのストーリーを(それ以前のストーリーを読み切っていないからと)スキップすることなく読み切ったか、など。 5周年の節目のシャニマスは、周年ライブでその系統の展開をしたのだと、筆者は感じています。

リアルタイム性の高い話では、どうしてもタイミングというか縁が影響するものです。 どうあっても会場のキャパ以上は現地には入らないのですから、チケットを握れない人は当然発生しますし、そうでなくても用事で視聴もできない方もいるでしょう。 そういうタイミングだったのです。または縁がなかったのです(筆者はそう思って歌スト現地を逃した自分を慰めています)。 シャニマス自体も、コロナの流行でいろいろなタイミングを逃しています。 消えたスプパ、大きく延期された上にDay1で地震に見舞われた2ndLIVE、ライブでの発表がされなかったノクチル、無観客の各種ライブ、有観客にできるかと思ったらそうはならなかった3rdなど、 手が届かなかったものは多くありましたが、それでも時間は流れているし、コンテンツも続いています。 今後タイミングが合う/縁があると信じて、コンテンツの展開を待ちましょう。(直近のライブ系だと今夏のソロパフォーマンスライブままままですね)

ここまでまとまりなく書いた上で未だ昇華しきれていないDay1へのモヤモヤは、演出面(もしくはゲーム内の特別コンテンツ)でもう少しハッキリとストーリー性を伝える努力をするべきだったのではないか?という点です。 "If"なうえに動詞はアンダースコアで穴抜けという、もしもの世界を描く以上、そこには相当の曖昧性が出る(スカウトはどうなるんだとか)のは当然だと思いますが、それを視聴者の脳みそに委ねすぎているように思いました。 社長/はづきのオープニングアクトや各種セリフ劇でそのムードは出ていましたが、「もしこれが283プロの最後のライブなら」という部分を前面に出せば、それ相応の盛り上がり方をしただろうと思います。 ライブ中に示すなら、劇パートを増やす、曲間演出で大型ビジョンを使って過去の「失敗」「ミスコミュニケーション」の部分を流すなどできたはずです。 また、せっかくメインコンテンツでゲームを提供しているのですから、5thライブ特別コミュ(特別イベント)としてDay1に繋がるストーリーを示しておくことだって可能だったはずです。

以上、2日分の諸々をとりとめも無く綴ったエントリでした。もしまた思うことがあったら弄ります。

ライブなんだから本編コンテンツの展開なんか気にせず猫も杓子もお祭り騒ぎでええやろがい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!でもそうはならなかったんだよ