えー待ちに待ったレンズが発売されました。SIGMAのミラーレス専用大三元最後の1ピース、70-200mm。
SIGMAだと広角と標準はArtとContemporaryがあるのですが、自分はContemporaryを持っています。 そして手持ち初の望遠レンズです。これまで動物園や水族館で望遠側が足りなくてクッ…と思うこともあったので、それが埋まります。
とりあえずα7 IVにつけて愛知県…名古屋市の東山動物園へ行ってきました。 以下、RAWファイルにLrCでカメラVV(クリエイティブルック)のみ適用して、横4Kで出力した画像です。
この写真に写っているオスのライオン「サン」は2024年1月3日に老衰で亡くなったとのことです。ご冥福をお祈りします。
で、使ってみた感想ですが、今まで軽量なContemporaryの広角と標準ばかり触ってきた身には重いです。 めっちゃ。1.3kgなのでカメラと合わせて2kgで、ずっしりきます。 バランス自体は悪くなく、両手で無理なく支えているときはいいです。 少しでもエクストリームな姿勢になるとキツいです。
写りはまったく文句無く、日向というかある程度の明るさがある環境ではすごくキレの良い描写だと思いました。 上の写真は全然深く考えずにほぼ開放で撮ってましたが、合焦点からズレたところが良い具合にとろけてくれて良かったです。(周波数の高い背景がボケると若干ウルサいきらいがあるかも) また大口径なので、シャッタースピードを確保しやすいのも良いですね。逆に明るいところではF2.8だと薄すぎるので少し絞っていいのかも。 手ぶれ補正も中々優秀だと思いました。 オフと比べるとオンの場合は本当にビッと止まります。何段分か知らないけど。 止まり方もAFが合焦するまではぷるぷるしてて、合焦した瞬間にビタッとなるのでおもしろいです。
フォーカスも高速でスッと合焦してくれます。 ただ、カメラとの相性なのか、微ズレが結構出たので連写で対応してました。 また、被写体がオリに近いときはオリをヌききれないこともあり(上記の写真のトラとカワセミ)、フォーカスリミッタを使ってもオリにピントを取られることがあります。
手触りというか操作の面では、先端のズームリングの幅が狭めで、かつフードの後端がカブってしまうため、若干の回しにくさというか咄嗟に手を置きにくいなと感じます。 実際のところレンズが重いため、支えもかねてズームリングに手を置きっぱなしにするということが多いので、咄嗟の状況以外ではそれほど問題にならないかな、とも思います。 また、ズームリングが凝った形状、というかリングの前端と後端で径が違うのは触ってみると大変良くて、径の変わるナナメの部分に指が見事にかかります。
これからも随時使って評価したいと思いますが、良い写り・そこそこお手頃(GMIIから10万安い)・結構重いってのが現時点での総合評価です。
ところで、望遠だと色々ある気がしますが、競合(というかコレ買うかアレ買うかと悩んだの)はこんな感じです:
- SONY 70-200mm F2.8 GMII: 純正。さーすがに高い
- SONY 70-200mm F4 Macro GII: 純正その2。暗くてズーム伸縮あるけど軽くて同じくらいの値段。めっちゃ悩んだ。
- TAMRON 70-180mm F2.8 G2: 安い。寄れる。頭の端はあったけど……くらいの感覚。
- TAMRON 50-400mm F4.5-6.3: 高倍率。めっちゃ悩んだ。そのうち買っちゃうかも。
どうしても出番が限られる+テレ方向では果てが無い望遠レンズなので、悩みは尽きないですね。 GMIIは価格で完全に手が出ないなー(そもそも広角と標準すらGMIIじゃない)、F値は犠牲にしてカバー範囲広い50-400で便利に行くかなー、純正F4Macroめっちゃ悩むなー、など色々考えましたが、やっぱSIGMAで揃えて大三元にしたい欲があり、こうなったわけです。