ツイ…Xのフォロワーが良い感じにぐんにゃりしたキーボードを作っていたので、何のキットかを聞いて自分も組むことにしました。
その名はNoraneko42GR。堕落猫(Daraku-Neko)さんが公開しているキーボードです。
本人によるキット販売が上記で行われているのですが、12/22時点では品切れになっているようです。
完全に組むのに買ったのは以下の部品たち。
- キット本体
- Kailh PCBソケット
- https://shop.yushakobo.jp/products/a01ps
- 10個入り x5セット
- MX互換スイッチ
- Durock Silent Linear Dolphin
- https://shop.yushakobo.jp/products/3754
- 35個入り x1セット + バラ売り10個 (42キーなので余分に3つ購入したことになります)
- MX互換キーキャップ
- XVX 189 XVX Profile Double Shot PBT Keycap Full Set
- https://shop.yushakobo.jp/products/8021
- バックライトLED
- SK6812MINI-E
- https://shop.yushakobo.jp/products/sk6812mini-e-10
- 10個入り x5セット
- PCBマウントスタビライザー
- Ducok 2U V2 (クリア)
- https://talpkeyboard.net/items/6115111f2b2d3d1768766ac8
- バラ売り2個
- RP2040-Zero
- コンスルー3mm
- MAC8 コンスルー XB-3-3-12P (高さ3mm/12ピン)
- https://talpkeyboard.net/items/6463014f07e3670030f65940
- バラ売り3個 (2個で足る?)
たぶん多くの人が悩むであろうキースイッチは、LED実装をやる予定があったのでクリア系のケースであることを優先しました。 というか明確なこだわり要件がそれくらいしかなかったです。
結局えいやっと(?) Gateron Baby kangaroo 2.0, Durock T1 Shrimp, Durock Daybreak, Durock Dolphin, Yushakobo Fairyがなんとなく良さそうだな、というところまで絞りました。 そこからどういう経緯でDurock Dolphinに絞ったのか記憶がないですが、手元のZINCについてるAliaz Silent (透明ケース・ピンクい軸・Silent Tactile)と対照的な感じなので選んだのだと思います。
キーキャップは……とりあえずで買いました。いいの見つけたら交換すると思います。
ここからはビルド時の写真を貼る……はずなのですが、ハンダ付けに夢中であんまり写真がありません。 組み立ては、ビルドガイドに従いました。
ガイドはこちら→ https://github.com/darakuneko/Noraneko/blob/main/noraneko42gr/v1.1/README.md
最初に、RP2040-Zeroにファームウェアを入れました。手順通りで問題なかったです。
次にやったのはスルーホールの抵抗(x2)の取付です。ビルドガイドの写真と実際の基板での位置が少し違いましたが問題なかったです。
3番目はバックライトLEDの実装です。めっちゃ疲れました。壊したくないのでコテは250度(設定できた下限)にして、4つあるパッドのうち1箇所を付けるのを5個くらい順に行い、次は2パッドめ、3パッドめ、4パッドめを終えたら動作確認という感じで進めました。1つ1つのLEDに熱が入る時間が短時間+休み+短時間...となるようにという配慮です。この途中で動作確認のためにRP2040-Zeroのコンスルー取付けも行いました。
結局LEDをひとつも壊すこと無く無事に全部ハンダ付けできました。自分の腕前が恐ろしい。ハンダが少なめで汚かった(パッドがデカくて熱が回りにくいんですよね)ので、動作確認後に全てのパッドにフラックスを塗って綺麗になるように盛り直しました。
4番目はKailhのスイッチソケットですね。とくに言うことはないです。コテの温度はたぶん280度くらいでやりました。LED以上にパッドがデカい(というかソケットの足がデカい)のでこっちはこっちで大変でした。
ここまででハンダ付けが全て終わり、あとはケースを組み立ててスイッチを植えるのみになりました。
裏側でこそこそ組み立てたスタビを取り付けます。バラッバラで届いたので画像検索して構造を調べて組みました。
ケースはメイン基板の下側2枚、上側2枚となっており、ボトム1, ボトム2, メイン基板の3枚を重ねてのネジ留めが必要です。
順番としては、ネジ、ワッシャー、ボトム(透明)、ボトム(穴空き)、スペーサー(こいつがボトム2枚の穴に収まる)、基板、ネジになります。 ネジが若干短いので、片側でスペーサーとネジを締めきってしまうと反対側で届かなくなります。遊びをもたせておいて、良い感じにしましょう。(追記: イメージを起こしてみました↓)
メイン基板までが終わったら上側2枚を基板の上に載せて、スイッチを植えていきます。 スイッチがトップ側のアクリル板の固定を兼ねます。
で、スイッチを植えたら最後にキーキャップをかぶせて完成です。(キー探すのめっちゃめんどかったし2.75uのキーはセットに入ってなかった……)
で、物理的には完成したのですが、今度はキーマップ編集の果てしない旅が始まりそうです。 とりあえず、手持ちのZINCに寄せる方向で組みたいと思います。 (Vial難しい……)
試し打ちした感触は、いわゆるコトコト系ですかね?軸がぶれずにすっと沈む感覚で、リニアなのでスムーズさが強調されて、しかも静かなので集中力を上げてくれるようなキーボードに仕上がりました。 そんな中であまり気に入っていないのがスタビ。遊びが大きくカチャついた音が鳴るため、静けさをぶち壊します。 親指キーだけに押下する回数も多く(LTで複数役目あるし)、他のキーがスコッと入るのにコイツだけチャキッみたいな感触なのでなんとかしたいです。
またゆっくり使っていきます。
このブログエントリは、Razer BlackWidow V3 Tenkeyless (Yellow軸)で書きました(Neraneko42GRでもなければ自作キーボードでもない、めっちゃ市販品でスミマセン。でも結構気に入ってるキーボードです)。 また、写真は全てSONY α7R IV + SONY FE 70-200mm F4 Macro G OSS IIで撮影しました。