nokの雑記

技術的な内容にしようと思ったけど無理でした。

自作キーボードZINC(キースイッチスワップ仕様)ビルドログ

実は昨年5月/6月に買っていたのですが……

以前にCorne Chocolateを組んだログを上げている↓のですが,キースイッチ(Kailh LP 赤)なのかキーキャップ(DMM.makeで作れるやつ)なのか,どうにも指が痛くなるのでCherry系のスイッチを使うやつを組みたいなあという気分になりました.(単にほかのやつが気になる&組みたい&はんだ付けしたいというのもあります)

ちなみにCorneはうまくオレオレキーマップを作ってあのキー数で快適な入力を実現できてめちゃ気持ちよかったです.

nok0714.hatenablog.com

で,どのキットを買うのかですが,ErgoDash miniやMint60などと迷いつつも,Zincにしました.Row-staggeredの使い慣れた配列で,1Uのキーがズラッと並ぶかわいらしさが魅力ですね.


キット購入

キット,その他部品などなど以下のように調達しました.

組立て

ビルドガイドを参照して組立てていきます.その他不明な点を調べるにあたって参考にしたサイトも含め,以下にリンクを置いておきます.

購入品の整列

何が入っているかを確認するのはだいじ(キット全体)

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キットを広げた様子

ダイオードのはんだ付け

スルーホールのダイオードなので表面実装だったCorne Chocolateよりはかなり気楽です.と思ったのですが,足をいいに感じ曲げるのが難しかった(プレート用のアクリルを数枚重ねて曲げました)です.

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アクリルプレートを重ねて簡易リードベンダ化

D7のダイオードのみProMicroとの干渉を避けるために実装する面が違います.

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ここだけ逆

バックライト用LEDの取り付け

光るキーボード1番の難所と思われるSK6812miniのはんだ付けです.基板に穴が空いているので,方向を間違えないようにLEDをはめていきます.黒丸のある基板側パッドにLEDの一番大きいパッドが来るようにします.個体差なのかLEDがスルッスル落ちたのでマスキングテープでいい感じに固定しました.

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落ちないように固定

はんだ付けは,公式にもあるように低温推奨です.220度が推奨のようですが,自分は270度(withフラックス)で行いました.48個つける間に1個壊した気がします.

モリモリにはんだを流して,ゆ~っくりコテをずらしてブリッジさせる感じなんですかね.何個つけてもいい感じにつけられた実感が湧きません.

(手順的に前後しますが,この時点でプログラムを書いたProMicroを使って片手ずつ動作確認もしています)

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終わった

ProMicroのモゲ対策・コンスルーのはんだ付け

例によってProMicroの端子が壊れないように,接着剤を盛っておきます.2液式の速乾タイプの接着剤を端子周辺にぺたぺたしておきました.

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接着剤をぺたぺた

コンスルーピンは窓のある側が同じ方向を向く(斜めから見て両方のコンスルーの窓が見える)ように,かつ窓の位置がProMicro基板から遠い側に来るようにします.はんだ付けはProMicro側にのみ行います.

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はんだ付け直前の様子(ProMicro側のみをつけます)

ファームの書き込み

前回corne chocolateを組んだ際にQMK Firmwareの書き込み環境(macOS)は構築済みなので,ビルドガイドに従って書き込みを行います.

$ make ZINC=back zinc:default:avrdude

タクトスイッチ・TRRSジャックのはんだ付け

両方ともテンションがかかる部品なので,ちょっと多めにはんだを流しておきました.この時点で左右を含めての動作確認が可能になります.

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取り付け後

田植え?

通常の手順ではトッププレート?にキースイッチをはめて,基板にはんだ付けを行います.はんだ付けを行うと,以降ははんだを剥がさない限り完全な分解が不可能になります.が,私は分解したかったのでMill-Maxソケット(通称ベリリウム銅)を使ってキースイッチのホットスワップを可能にします.

筒状のベリリウム銅をキースイッチごとに2つ使います.キースイッチのピンにベリリウム銅を取り付けた状態で基板にキースイッチをはめ,ベリリウム銅部分だけをはんだ付けします.間違ってベリリウム銅の中(キースイッチのピン側)にはんだが流れてしまうと悲惨です(一回事故って必死にリカバリしました).

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まずはこの状態を作ります

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途中まで田植え済み

プレートの組立て→完成

ホットスワップ仕様なので若干組立て手順から逸脱します.

まずは穴ぼこだらけのプレートに金属スペーサ,プラスチックスペーサを取り付けます.プラスチックスペーサは公差が大きいのでうまくあわないなーと思ったら他のものを試します.今回はアクセントプレートも購入しているので,この時点でアクセントプレートにも金属スペーサをはめておきます.

上からトッププレート→アクセントプレート→本体基板→一番大きいボトムプレート→中くらい→小さい,の順になるように組み付けていきます.ネジはよしなに.ボトム三段重ねの場合は12mmネジが必要になります.

このあたりで,ピンを曲げないように注意しつつキースイッチを植えていきます.

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かわいいマゼンタ(表のネジが間違っている気が)

最後に滑り止めのシールを裏側に貼って完成です.

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完成のすがた


全部1Uということで,最下段のキーが豊富なのが心強いですね.使い慣れた配列で移行も楽です.実際に使ってみると,T-Y-B-Nあたりのキーを普段いかに適当に打っていたかがわかりました.

Aliaz Silentはあまりチャカチャカいう感じはなく,タクタイル感もそれなりに感じられてかなり自分の好みに合いました.ボトムアウトしたときのゴム感は賛否が割れそうですが……

キーマップは未だ(完成させたのが昨年6月)「これだ!」というのが見つかっていませんが,ゆっくり構築していきたいですね.