nokの雑記

技術的な内容にしようと思ったけど無理でした。

JBL Stageを買ってシアターオーディオ環境を作りました

やっぱり音に包まれてるのは良いですネ

前々からYAMAHAのオールインワンタイプのやっすい5.1chシアターパッケージを使っていたのですが,ついに個別にスピーカーを買って5.1ch環境を作り直しました. ので,ちょっとばかしレビュー的なものをしたいと思います. 前使っていたのはTSS-15で,いくらしたかももう記憶にありません.

なんだかんだテレビのスピーカーよりはずっといい音なので重宝していたのですが,Blu-ray全盛でこれからは4Kも見えている時代にBlu-rayに収録されている5.1ch音声をそのまま再生できないのはあまりにも……ということで一式組むことにしました.

結局以下の構成で組みました.ちなみに買ったのは2019年6月なので,半年近く経ってこの記事を書いていることになります.

コンポーネント 品名
AVアンプ Denon AVR-X1500H
フロントL/R JBL Stage A190
センター JBL Stage A125C
サラウンドL/R JBL Stage A130
サブウーファー JBL Stage A100P

アンプにはDenonの2018年版エントリーモデルを選択しました.入力端子数や4K対応等々考えても自分にはエントリーモデルで十分かな...と.ローボードに入れたら意外と大きかったので,マランツの薄型タイプでもよかったかも.

スピーカー群は5.1chで構成しました.映画やライブのBlu-rayを楽しむことが主になるので,元気が良くて押しがある音がいいなあと思ってJBLです.Phile WebのPR記事を読んで比較的買いやすい価格帯で一式出ていることを知り,第一候補にしました.オンキヨーヤマハ,DALI等も頭の片隅に置きつつホームシアター施工店(コンポーネント単品販売もしてくれる)に行って試聴・相談をしたのですが,気になってるモデルを買った方がいいですよ!この価格帯でかなりよく鳴ります!と言われて結局JBLになりました.

で,届いたのが↓です.大きさがわかりにくいと思いますが,右下の2Lペットボトルと比較してみてください.デカいですよこれ.一番デカい箱は縦140cmくらいあります.配送屋のおっちゃんがトラックから降ろすときに「ンヌ゛ァッ」って言っててちょっと嫌な予感がしたのですが,デカい上に重いです.ひとつ20kgくらいあります.

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届いた品一式

中身を出すとこんな感じです.ただ,クソ重い上に長辺は開かないのでずるずる引っ張り出さないといけません.また,ゴム脚かスパイク脚をつけるのですが,つけると立てるのが大変です.一人でセットアップするのは本当に大変です.友人に手伝ってもらったほうがいいと思います.

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出すのに一苦労

サラウンドスピーカーであるA130は別に購入したスピーカースタンド(NX-B300T)に載せました.A130の底面積とスタンドの天板がぴったりフィットしたのでよかったです.

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サイズはドンピシャ

なんとなく配置したのが↓の画像です.ちなみにセンタースピーカーはメーカー欠品で配送が遅れていたのでこの時点では設置されていません.

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テレビは43インチのソニーです


で,肝心の音レビューというか評価ですが,最初に鳴らした瞬間は「えっうせやろ」って感じでした.芯がなくて籠っていて,各帯域のバランスもクッシャクシャでした(最初AVアンプ側のインピーダンス設定を間違えていたので,それも影響していたのかも).しばらくエイジングさせると,試聴時と同じような押し出しの強いパリッとした音になりました.

音の傾向としては,先ほどから書いている"押し出しの強いパリッとした音"という感じです.押し出しが強いからといって雑にバシバシ鳴っているわけではなく,音の輪郭をクリアに描き出してくれます.低音もかなり豊かに鳴りますが,かといってボワボワしていることもなく,適度に締まった音だといえます.ピアノやストリングスのような音源に対しては,元来の性格ゆえかしっとりした鳴り方にはなりませんが,くっきりとした明るい音が出ます.

フロントに置いたA190は体積から来る音の余裕が感じられる響きを有しています.音場を再現するのも得意なのか,音の定位感や奥行きをうまく描きだしてくれます.11時の方向で○○の楽器が鳴ってる!みたいな.サラウンドに置いたA130は若干低音が強いきらいがありますが,入力に対する応答が良く音量も取りやすいので,単品で2chユニットとしても使える気がします.また,どちらのスピーカーもツィーターの指向性が強いのか,耳の高さとツィーターの高さが近くないと「プライムゾーンを外れている」感じがあります.

AVアンプとの相性についてはなんとも言えませんが,悪くはないと思います.また,同アンプは豊富な入力(4K HDR対応)を備え,主要な音声フォーマットにも対応しており,価格も考えると満足度が高いです.音場補正機能も搭載しており,うまくフロント,サラウンドの音量感を調整してくれます.ネットワーク機能ではAirPlayの音声配信を受けられたり,Spotifyの再生能力を備えるなど,本気の映画視聴だけでなく,カジュアルな音楽再生もこなせる能力があります.


追記(2020.03.12)

使い始めて9ヶ月ほど経過しました.主に録画した番組の視聴に使っていたのですが,ライブBlu-rayや映画をちょこちょこ見たので感想を書きたいと思います.

プロメア(BD): これが見たかった!!!という一本.Blu-rayめっちゃ待ちわびてました.さてこのコンテンツはBGMが鳴っている時間が非常に長いので,音に包まれている体験がすごいです.マルチチャンネルをバリバリに活かしてあっちで音がこっちで音がという感じではないですが,パリッとした音が全方位から鳴ってくれて,めっちゃ小さい映画館の一番ど真ん中を一人で占領しているような気分です.

スパイダーマン・スパイダーバース(UHD BD): 海外出張の飛行機で見て,ちゃんと大画面良音響で見たいと思っていた作品.こちらはあっちでバーンこっちでドーンといろいろな方向に音を振っています.本編が始まる前にコロンビアの女神ロゴ?がグリッチする演出があるのですが,そこで鳴る「ドゥンンンン」という低音がウーファーに行って,床がビリビリ揺れてめちゃくちゃ笑いました.

サカナクション834.194名古屋(BD; 2ch): ドルビーアトモス音声も収録されているのですが,イネーブルドスピーカーがないので2chで視聴.会場の響き感をうまく再現した鳴り方で,どの楽器も心地よいサウンドでした.2ch再生(AVアンプではピュアモード)だとフロントLRのみで音を出すのですが,うまい鳴り方で左右かなり外の方から音が聞こえてくる気がします.また音も粒立ちが良くて,どの帯域の音が負けるとかいうこともなく,2.5wayのユニットにうまく分けて鳴らしてくれます.ただ2.5wayの欠点というか,ツィーターとウーファーの位置の違いがなんとなくわかってしまいます.ちなみに,AVアンプのモードをマルチチャンネルステレオ(2chで入ってきた音声を強制的に5.1chで再生させる)にすると,強烈に元気なA130が加わってライブ感マシマシになって楽しいです.アトモス環境を作りたくなりますね.