nokの雑記

技術的な内容にしようと思ったけど無理でした。

24mmとハーフマクロとテーブルフォトと街中と

撮った写真を置いておくブログエントリです。

SIGMA fp Lと合わせている24mm F3.5 DG DN | Contemporaryを使いはじめて数週間になりました。

24mmは油断するといらんものが写りこむ画角、という感覚が強くあり、クローズアップにしがち・空を写しがちだなーと自分で感じます。 F3.5だと意外と背景に何が写っているか分かってしまうため、ボケるとはいえ周波数の高いものが写りこまないように気を遣います。

しばらく使ってみて24mmの広さと、このレンズ特有のクローズアップ(最短距離でハーフマクロ)が生きるなあと思ったのはテーブルフォト(料理)です。 スマホの1xレンズがおよそ24-28mm程度となっていますので一眼を使っていない方でも広さ感はよく分かると思いますが、背中をのけぞらせたり席から立って一歩引いたりということのない広さです。 「ならスマホでいいじゃん」とも思いますが、そこはフルサイズセンサの面目躍如で、表現力が違いますね。

ということで、以下、街中で撮影した写真とラーメンとカレーです。

街中のイチョウをカラーモードT&Oで。キレのある描写で気分が良いです。

ココイチのカレー。パリパリチキンにハーフほうれん草にハーフきのこ。

家系ラーメン@東京。

郵便ポスト。撮って出しで素晴らしい発色と、ほどよいビネット感。

ある程度の明るさがあれば1/40から1/50程度のSSになるため、ちゃんと止められます。

カレー・アゲイン。

ポワみとキレが同居するマクロ域。fp Lの高画素を活かして少しクロップ。

気軽だけど気難しい? SIGMA fp Lファーストインプレ

理由(ワケ)あって、お迎え!

ということでSIGMA fp Lを数日触っているので、どんな使用感か書いていこうと思います。 我が家でのこの機体のポジションは、気軽に持ち歩いて街中を撮る用って感じです。 合わせるレンズはSIGMA 24mm F3.5 | Cにしました。

ミニマルにまとまった本体。F値が開放からズレてるのは内緒。

世界最小最軽量、しかも6100万画素という凝縮のロマンは、α7 IV(我が家メイン機)の"良い感じのサイズで良い感じ"にまとめましたという方向性とは大きく違いますね。 まずその小ささはカバンに入れるにはかなり良く、軍艦部がなくグリップも(標準では)ないため、引っかかりが少なくて助かります。 逆にかなり持ちにくく、ファインダーを覗くこともできないのですが、そのあたりはコンパクト機みたいなもんと思って使うことにしました。

さて数日使ってみてですが、全体の感想としては「不思議な撮影体験」という感じがします。 まず、触っていたくなってしまうクオリティがあります。Iシリーズのレンズも合わせて、撫で心地の良い黒い金属の塊です。 ボタン類も少なくまとまっていてゴテゴテしている感は薄いです。

撮影では、そのミニマムなボタン類を駆使して設定を調整することになります。 これが以外とイケる感じです。 ボタン類のカスタムはほとんどしていませんが、レンズのF値リング・本体の前ダイヤル・後ダイヤルで露出の3点はカバーできると思います。 それ以外の設定はクイックメニュー経由になる、という感じですかね。 クイックメニューには、以下の8つを割り付けています。

  • ISO
  • 測光パターン(ほぼ常時全面)
  • 連写(常時シングル)
  • WB(常時オート)
  • フォーカスモード(常時AF-S)
  • クロップズーム(よく使う)
  • アス比(今のところ使ってない)
  • フィルライト(今のところ使ってない)

実際に撮影してみると、6100万画素センサの力か、ハマるとものすごい画が出てくるかも!?って感じです。 高画素から生まれる立体感があります。もちろんレンズの解像力が必要だとは思うのですが。 あとは撮影を楽しむ要素として、クロップズームとカラーモードは大変遊べるなあと思います。 24mmでは写りすぎるというときに1.5倍や2倍でクロップして画角を整理する便利さは、ちょっとした甘えなのかもしれませんがそれで楽しめるなら良いじゃない!って気分です。 カラーモードは専用のボタンがあるため、クロップズーム以上に使っています。 α7 IVではガラッと色が変わる感じのモードはないので、新鮮な気分です。富士フイルム機が欲しくなっちゃうような……

(※以下、出てくる写真はRAWをLrCで横4096pxで出力したものです。あまり手は加えていませんが、ものによってはクロップ、基本補正を行っています。また、カラーモードはLrCのプロファイルから適用しました。)

24mm, F3.5, ISO100, SS1/250, ティールアンドオレンジ

24mm, F3.5, ISO 100, SS1/125, カラーモード指定無し(LrC標準)

合わせている24mm F3.5は少々暗く、周辺光量落ちがかなりある(これは個性!)レンズですが、とにかく寄れるレンズです。 本当に前玉ギリギリまで迫れるため、風景から街中を経てマクロまで余裕でカバーしてしまう、付けっぱなし上等だと思います。 キレもありますが、最短距離周辺ではポヤッポヤになる性格も面白いです。 ボケの評価は……なんとも。

36mm(クロップズームx1.53), F5.6, ISO100, SS1/320, パウダーブルー

さて微妙だなと思っている面ですが、第一にとにかく動作が緩慢というのがあります。 電源を入れて数秒待たされ、AFがノローリと動くのを待たされ、なんか変なレイテンシがあるシャッターを待たされ、SDへの書き込みを待たされ……とにかく待っている気分です。

次に、高画素機のネイティブではあるのですが、フォーカスと手ぶれに非常に敏感というのがあります。 なのでフォーカスは頑張って追い込まないといけないのですが、ファインダーはないし、荒めのフォーカス点群では微妙に合わないしみたいなストレスがあります。 手ぶれ補正が無いのでSSを遅くしづらく(個人的には1/30あたりからムズい気がする)、そのせいで簡単にISOが上がるので絞り込むのもうーんという気分です。 フォーカスについてはハーフマクロの領域では祈るか、MFを挟むしかないなって思います。

24mm, F3.5, ISO100, SS1/1250, カラーモード指定無し(LrC標準)

そんなこんなで、ファーストインプレッションとしては、気軽に毎日でも持ち運べる大きさ軽さ・楽しいカラーモード・キレもポヤもある面白24mmというポジと、緩慢な動作からくるスローさ・フォーカスと手ぶれの緊張感みたいなネガが混ざり合って「不思議」という感じになります。

また使い込んで評価は変わると思いますが、気軽に持ち運びながらも1枚を得るのに集中力や緊張感を求められる体験というのは、とにかく枚数を量産できてしまうα7 IVとはまた別の体験だな、カメラ1台でこうも世界が違うんだなと感じられて大変面白いです。

(ここまで書いて、α7 IVにCOLOR-SKOPARをつけてMFをくりくりしているときのスロー感に近いかな、という気もしてきました。)

以下作例。

24mm, F3.5, ISO3200, SS1/40, ウォームゴールド

24mm, F3.5, ISO100, SS1/50, パウダーブルー

24mm, F3.5, ISO100, SS1/125, カラーモード指定無し(LrC標準)

24mm, F3.5, ISO1600, SS1/25, ビビッド

続・COLOR-SKOPAR 35mm (今度はα7 IIを添えて)

nok0714.hatenablog.com

↑の記事で購入報告とイニシャルユースでの使用感を書いたフォクトレンダー・COLOR-SKOPAR 35mm F2.5 P IIですが、本日もちょっと使ってきました。

カメラ本体はα7 IIで、α7 IVの導入とともに退役状態だった機体です。ロケーションは静岡・浜松のはままつフラワーパークです。めっちゃ季節外れでした。

以下の写真はLightroom Classicで軽く編集してから長辺4096pxでJPG出力しています。WBは色温度指定で5000Kにしています。

なんか花。ISO1600, SS1/1600, F2.5

なんかサボテンみたいなの。ISO400, SS1/1250, F2.5

なんかサボテンみたいなの2。ISO400, SS1/640, F2.5

なんかサボテンみたいなの3。ISO400, SS1/1000, F2.5

なんか尖ったやつ。ISO400, SS1/320, F2.5

なんかテーブル(椅子?)。ISO400, SS1/4000, F2.5(メモ忘れてる。ボケ方的に8かも)

なんか花入り猫車。ISO400, SS1/3200, F2.5

もちろんα7 IVで使うのが気分良いのですが、α7 IIでも良い感じの撮影ができて楽しかったです。「なんだ、まだやれるじゃん。」と思いました。

ただ、α7 IIはやはり古い機種だけあって+手元にIVがあるので使ってて厳しいところもあります。まずファインダーとモニタの画質。粗いし発色が薄い。次にピーキング。ピント来てないのに光る。最後にグリップ。浅くてホールド感が悪い。

あとは機種なりの癖だと思うのですが、ISOとSSが御しきれませんでした。(変に感度上げたがる感じの挙動だったので、途中から400に固定しました)

ちなみにレンズ自体はやはり非常に良い感じで、素直な印象は変わりません。コントラスト感も良い感じだし。今回はほぼF2.5かF8で撮影していましたが、F2.5のボケはいいですね。立体感が出ます。また、開放だと四隅の減光が出るのですが、光の当たり方次第ではミニチュア撮影のような風合いもあってかわいいです(今回だと猫車の写真)

フォクトレンダーCOLOR-SKOPAR 35mmを買ったのでレビュー

マニュアル専用の単焦点が増えました。

α7 IVを買って約2.5ヶ月、16-28mmと28-70mmに加えて単焦点を1本増やしました。 買ったのはタイトルの通りフォクトレンダーのCOLOR-SKOPAR 25mm F2.5 P II (VMマウント)です。 ↓公式サイトの製品ページ

www.cosina.co.jp

このレンズは現時点(2023年9月)のフォクトレンダーのレンズラインナップで最安で、実売では3.3万から3.8万程度となっており、お手軽です。 (ちなみに発売も2006年と古参。他のお手軽古参はNOKTON classic 40mm F1.4で、たぶんCOLOR-SKOPAR 35mm F2.5を考えている人は同じように候補にするのではと思います。私は安さ優先でCOLOR-SKOPARにしました)

また、ライカMマウント互換のVMマウントということで、ソニーEマウントに変換するアダプターも買いました。(下のやつ) K&Fとかの安いアダプターだと4000円くらいなんですが、今回買った焦点工房のものは1.3万するかわりにヘリコイドがあり、レンズの最短距離より寄れるようになります。 実際に使ってみると、テーブルフォトではやはりヘリコイドで寄せないとダメな感じなので、絶対にヘリコイドはあった方がいいと思います。

www.stkb.jp

両者ともマップカメラで買いました(初マップカメラ。上下をフィルムで挟む梱包で凄かったです)。レンズ3.3万で安いね!って思ってたんですが、マウントアダプターが1.3万増えて、5万弱になって意外と安くなかったです。

で、届いた現物が下の写真。 初のフォクトレンダー、初の完全マニュアルレンズ、初のマウントアダプター!

レンズは本当にコンパクトで、総金属製の質感が良くて満足感があります。 ピント、絞りのリングもそれぞれ心地よい動きです。

左、マウントアダプター。右、レンズ本体。

アダプターとレンズをα7 IVに取り付けた様子。

α7 IVに合わせるとボディの分厚さが過剰だなと思います。やっぱMマウントのカメラ向きですね。

付けてさっそく作例を撮りに行ってきました。名古屋駅・伏見・大須観音・栄周辺です。 RAW撮影したものをLightroom Classicで長辺4096pxになるよう縮小してJPG書き出ししています。

大名古屋ビルヂング。ISO100, SS1/160, F8

名古屋駅東口タクシー乗り場のあたりの消火栓。ISO250, SS1/60, F2.5

名古屋駅西口、ビックカメラ入り口近辺。ISO100, SS1/125, F4

名古屋駅西口から少し行った星乃珈琲にて。マウントアダプターのヘリコイドが活躍。ISO1000, SS1/60, F4

白川公園の噴水。ISO100, SS1/80, F4

大須観音。ISO100, SS1/200, F4

久屋大通公園のオブジェ(?)。ISO100, SS1/100, F4

オアシス21とミライタワー。ISO250, SS1/60, F4

まず35mmの固定焦点は、狭くも広くも感じられて少し不思議でした。 普段は16-28と28-70で、iPhone(13 Pro)だと13/26/77なので、基本は若干狭くなったな、という感じでした。 0.5-1歩引いて撮る感じ。 単焦点で鍛えるぞーくらいの気分でも買っているので、このあたりは今後の慣れかと思います。

色味とコントラスト感が普段使っているSIGMAのレンズとは違っており、新鮮みがありました。 ハイライトの飛びとシャドウの沈みが強い?ので、光と影が印象的に見えます。 飴っぽいツヤとかすごく良い感じです。 発色もバリバリな感じではなく、若干クラシカル?ですかね。 レンズの味が分かるような玄人ではないのですが、素直な写りだと思います。 若干周辺光量落ちがありますが、その気になればデジタルで補正できるということで気になりません。

MFレンズということで、カメラのフォーカスピーキングやMFアシストを使いつつピントを合わせていましたが、それほどピント面も薄くない感じで、軽い気持ちで使えました。 逆にちょっとピントリングを動かしてもピーキングが出たままになって、でもピンボケってパターンもあったので、追い込むときはちゃんと拡大表示を使う必要がありそうです。

一方、運用としてはちょっと面倒だなと思うところがあり、電子接点がないためにレンズ情報やF値が記録できず、上記の撮影の際は基本をF4として、違うF値にしたらメモを取っていました。 まあそのメモ取りも含めてゆったり気軽に楽しむスタイルを覚えるのが良いのかもしれません。

なお、さすがにレンズ情報とF値抜きでは管理が厳しいので、Lightroom Classicで使えるLensTaggerというプラグインを使って情報を足しておきました。

さて、次はどんなレンズを生やそうか(違

ちなみにフォクトレンダーだとAPO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical E-Mountがほしいです。

α7IVの動画が楽しい

購入から2ヶ月、いろんなところに持っていって写真を撮っているわけですが、動画もなかなか楽しいです。

デフォルトではSuper 35mmでの撮影になり、手ぶれ補正アクティブを使うとさらに画角が狭くなるので、SIGMAの16-28mm(のワイド端)が活躍します。 それでもそれなりにブレるので、Catalyst Prepareでさらに後処理の補正をかけています。 ここまでやると本当にかなり狭くなってしまいます。

このあたりはアクションカムのブレなさがうらやましいですが、やはりデカいセンサでボケもゴリゴリに効くというのはいいものです。

撮ったものを置いておきます。 どちらも8月26日の撮影です。