nokの雑記

技術的な内容にしようと思ったけど無理でした。

別世界へようこそ! - SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art

この人またレンズ生やしてる……

マクロレンズは初めてです

タイトルの通りですが、SIMGAのミラーレス専用マクロレンズを買いました。主に花を撮影しようと思っています。

カミソリマクロの再現を目指した70mmはミラーレス専用設計ではないということで105mmのこちらを選びました。焦点距離で近いという意味でフォクトレンダーのMACRO APO-LANTHAR 110mm F2.5と迷いましたが、虫を狙うようなときにAFがあった方が嬉しいかなということで。

あ、手持ちとしては初めてのArtラインでもありますね。ずっしりした筐体で、性能全振り感があります。なおそんなに質感は好きじゃないです。

いくらか使ってきたので、以下はフォトギャラリーです。

家のカーテン (f/2.8)

チェーンを張る用のポール (f/2.8)

菜の花 (f/5.6)

菜の花 (f/2.8)

河津桜のつぼみ (f/2.8)

タンポポ (f/5.6)

梅 (f/2.8)

使用感ですが、ジャスピンの面でのキレはほんとうに見事だと思います。開放だと本当にうす~い面でしかないので、自分の身体のブレでピンボケになってしまいます。あとは、その薄いピント面で花のどこにピントを持っていくか、というのも難しいなと思います。
これまで持っていない(70-200のズーム域としてはあるけど)105mmの視界、等倍まで寄れるマクロということで、これまでとはまた別の世界が見えている感があり、楽しいです。↓みたいなのはマクロでだけ見える世界ですね。

胚芽米? (f/4)

自作キーボードNoraneko42GRを組んだ(ビルドログ)

ツイ…Xのフォロワーが良い感じにぐんにゃりしたキーボードを作っていたので、何のキットかを聞いて自分も組むことにしました。

その名はNoraneko42GR。堕落猫(Daraku-Neko)さんが公開しているキーボードです。

booth.pm

本人によるキット販売が上記で行われているのですが、12/22時点では品切れになっているようです。

完全に組むのに買ったのは以下の部品たち。

たぶん多くの人が悩むであろうキースイッチは、LED実装をやる予定があったのでクリア系のケースであることを優先しました。 というか明確なこだわり要件がそれくらいしかなかったです。

結局えいやっと(?) Gateron Baby kangaroo 2.0, Durock T1 Shrimp, Durock Daybreak, Durock Dolphin, Yushakobo Fairyがなんとなく良さそうだな、というところまで絞りました。 そこからどういう経緯でDurock Dolphinに絞ったのか記憶がないですが、手元のZINCについてるAliaz Silent (透明ケース・ピンクい軸・Silent Tactile)と対照的な感じなので選んだのだと思います。

キーキャップは……とりあえずで買いました。いいの見つけたら交換すると思います。


ここからはビルド時の写真を貼る……はずなのですが、ハンダ付けに夢中であんまり写真がありません。 組み立ては、ビルドガイドに従いました。

ガイドはこちら→ https://github.com/darakuneko/Noraneko/blob/main/noraneko42gr/v1.1/README.md

最初に、RP2040-Zeroにファームウェアを入れました。手順通りで問題なかったです。

次にやったのはスルーホールの抵抗(x2)の取付です。ビルドガイドの写真と実際の基板での位置が少し違いましたが問題なかったです。

3番目はバックライトLEDの実装です。めっちゃ疲れました。壊したくないのでコテは250度(設定できた下限)にして、4つあるパッドのうち1箇所を付けるのを5個くらい順に行い、次は2パッドめ、3パッドめ、4パッドめを終えたら動作確認という感じで進めました。1つ1つのLEDに熱が入る時間が短時間+休み+短時間...となるようにという配慮です。この途中で動作確認のためにRP2040-Zeroのコンスルー取付けも行いました。

よく見るとLED39のパッドが一部ハンダ付けされていないのがわかるかと思います。

コンスルーをつけたRP2040-Zero。

結局LEDをひとつも壊すこと無く無事に全部ハンダ付けできました。自分の腕前が恐ろしい。ハンダが少なめで汚かった(パッドがデカくて熱が回りにくいんですよね)ので、動作確認後に全てのパッドにフラックスを塗って綺麗になるように盛り直しました。

上手に出来ました。

4番目はKailhのスイッチソケットですね。とくに言うことはないです。コテの温度はたぶん280度くらいでやりました。LED以上にパッドがデカい(というかソケットの足がデカい)のでこっちはこっちで大変でした。

ソケットも付けます。(LEDの足が綺麗になってます)

ハンダ付け終了時。

ここまででハンダ付けが全て終わり、あとはケースを組み立ててスイッチを植えるのみになりました。

裏側でこそこそ組み立てたスタビを取り付けます。バラッバラで届いたので画像検索して構造を調べて組みました。

あとでめっちゃカチャカチャ鳴ることになるスタビ。

ケースはメイン基板の下側2枚、上側2枚となっており、ボトム1, ボトム2, メイン基板の3枚を重ねてのネジ留めが必要です。

上2枚・基板・下2枚。

順番としては、ネジ、ワッシャー、ボトム(透明)、ボトム(穴空き)、スペーサー(こいつがボトム2枚の穴に収まる)、基板、ネジになります。 ネジが若干短いので、片側でスペーサーとネジを締めきってしまうと反対側で届かなくなります。遊びをもたせておいて、良い感じにしましょう。(追記: イメージを起こしてみました↓)

なんか……こんな感じ。

メイン基板までが終わったら上側2枚を基板の上に載せて、スイッチを植えていきます。 スイッチがトップ側のアクリル板の固定を兼ねます。

4つ角(端のほう)を植えてからだと楽な気がする。

で、スイッチを植えたら最後にキーキャップをかぶせて完成です。(キー探すのめっちゃめんどかったし2.75uのキーはセットに入ってなかった……)

完成。ふつくしい……

Macと並べて。


で、物理的には完成したのですが、今度はキーマップ編集の果てしない旅が始まりそうです。 とりあえず、手持ちのZINCに寄せる方向で組みたいと思います。 (Vial難しい……)

試し打ちした感触は、いわゆるコトコト系ですかね?軸がぶれずにすっと沈む感覚で、リニアなのでスムーズさが強調されて、しかも静かなので集中力を上げてくれるようなキーボードに仕上がりました。 そんな中であまり気に入っていないのがスタビ。遊びが大きくカチャついた音が鳴るため、静けさをぶち壊します。 親指キーだけに押下する回数も多く(LTで複数役目あるし)、他のキーがスコッと入るのにコイツだけチャキッみたいな感触なのでなんとかしたいです。

またゆっくり使っていきます。


このブログエントリは、Razer BlackWidow V3 Tenkeyless (Yellow軸)で書きました(Neraneko42GRでもなければ自作キーボードでもない、めっちゃ市販品でスミマセン。でも結構気に入ってるキーボードです)。 また、写真は全てSONY α7R IV + SONY FE 70-200mm F4 Macro G OSS IIで撮影しました。

SIGMA 70-200mm F2.8 DG DN OS | Sportsで動物園試し撮り

えー待ちに待ったレンズが発売されました。SIGMAのミラーレス専用大三元最後の1ピース、70-200mm。

SIGMAだと広角と標準はArtとContemporaryがあるのですが、自分はContemporaryを持っています。 そして手持ち初の望遠レンズです。これまで動物園や水族館で望遠側が足りなくてクッ…と思うこともあったので、それが埋まります。

(これはfp Lで撮影しました)

とりあえずα7 IVにつけて愛知県…名古屋市の東山動物園へ行ってきました。 以下、RAWファイルにLrCでカメラVV(クリエイティブルック)のみ適用して、横4Kで出力した画像です。

カワウソ。190mm, ISO400, SS1/1000, f/2.8

ゾウ。200mm, ISO100, SS1/1250, f/2.8

カンガルー。200mm, ISO100, SS1/400, f/2.8

トラ。若干アミが残ってます。200mm, ISO500, SS1/400, f/4

ライオン。192mm, ISO500, SS1/400, f/2.8 (この画像のみ編集で窓ガラスに写りこんだ人を暗くしています)

この写真に写っているオスのライオン「サン」は2024年1月3日に老衰で亡くなったとのことです。ご冥福をお祈りします。

新造舎でのレッサーパンダ。200mm, ISO500, SS1/400, f/2.8

シロクマ。200mm, ISO250, SS1/400, f/2.8

アシカ。166mm, ISO1250, SS1/400, f/2.8

ワライカセミ。145mm, ISO2500, SS1/320, f/2.8

ハクトウワシ。200mm, ISO3200, SS1/125, f/2.8

で、使ってみた感想ですが、今まで軽量なContemporaryの広角と標準ばかり触ってきた身には重いです。 めっちゃ。1.3kgなのでカメラと合わせて2kgで、ずっしりきます。 バランス自体は悪くなく、両手で無理なく支えているときはいいです。 少しでもエクストリームな姿勢になるとキツいです。

写りはまったく文句無く、日向というかある程度の明るさがある環境ではすごくキレの良い描写だと思いました。 上の写真は全然深く考えずにほぼ開放で撮ってましたが、合焦点からズレたところが良い具合にとろけてくれて良かったです。(周波数の高い背景がボケると若干ウルサいきらいがあるかも) また大口径なので、シャッタースピードを確保しやすいのも良いですね。逆に明るいところではF2.8だと薄すぎるので少し絞っていいのかも。 手ぶれ補正も中々優秀だと思いました。 オフと比べるとオンの場合は本当にビッと止まります。何段分か知らないけど。 止まり方もAFが合焦するまではぷるぷるしてて、合焦した瞬間にビタッとなるのでおもしろいです。

フォーカスも高速でスッと合焦してくれます。 ただ、カメラとの相性なのか、微ズレが結構出たので連写で対応してました。 また、被写体がオリに近いときはオリをヌききれないこともあり(上記の写真のトラとカワセミ)、フォーカスリミッタを使ってもオリにピントを取られることがあります。

手触りというか操作の面では、先端のズームリングの幅が狭めで、かつフードの後端がカブってしまうため、若干の回しにくさというか咄嗟に手を置きにくいなと感じます。 実際のところレンズが重いため、支えもかねてズームリングに手を置きっぱなしにするということが多いので、咄嗟の状況以外ではそれほど問題にならないかな、とも思います。 また、ズームリングが凝った形状、というかリングの前端と後端で径が違うのは触ってみると大変良くて、径の変わるナナメの部分に指が見事にかかります。

これからも随時使って評価したいと思いますが、良い写り・そこそこお手頃(GMIIから10万安い)・結構重いってのが現時点での総合評価です。


ところで、望遠だと色々ある気がしますが、競合(というかコレ買うかアレ買うかと悩んだの)はこんな感じです:

  • SONY 70-200mm F2.8 GMII: 純正。さーすがに高い
  • SONY 70-200mm F4 Macro GII: 純正その2。暗くてズーム伸縮あるけど軽くて同じくらいの値段。めっちゃ悩んだ。
  • TAMRON 70-180mm F2.8 G2: 安い。寄れる。頭の端はあったけど……くらいの感覚。
  • TAMRON 50-400mm F4.5-6.3: 高倍率。めっちゃ悩んだ。そのうち買っちゃうかも。

どうしても出番が限られる+テレ方向では果てが無い望遠レンズなので、悩みは尽きないですね。 GMIIは価格で完全に手が出ないなー(そもそも広角と標準すらGMIIじゃない)、F値は犠牲にしてカバー範囲広い50-400で便利に行くかなー、純正F4Macroめっちゃ悩むなー、など色々考えましたが、やっぱSIGMAで揃えて大三元にしたい欲があり、こうなったわけです。

24mmとハーフマクロとテーブルフォトと街中と

撮った写真を置いておくブログエントリです。

SIGMA fp Lと合わせている24mm F3.5 DG DN | Contemporaryを使いはじめて数週間になりました。

24mmは油断するといらんものが写りこむ画角、という感覚が強くあり、クローズアップにしがち・空を写しがちだなーと自分で感じます。 F3.5だと意外と背景に何が写っているか分かってしまうため、ボケるとはいえ周波数の高いものが写りこまないように気を遣います。

しばらく使ってみて24mmの広さと、このレンズ特有のクローズアップ(最短距離でハーフマクロ)が生きるなあと思ったのはテーブルフォト(料理)です。 スマホの1xレンズがおよそ24-28mm程度となっていますので一眼を使っていない方でも広さ感はよく分かると思いますが、背中をのけぞらせたり席から立って一歩引いたりということのない広さです。 「ならスマホでいいじゃん」とも思いますが、そこはフルサイズセンサの面目躍如で、表現力が違いますね。

ということで、以下、街中で撮影した写真とラーメンとカレーです。

街中のイチョウをカラーモードT&Oで。キレのある描写で気分が良いです。

ココイチのカレー。パリパリチキンにハーフほうれん草にハーフきのこ。

家系ラーメン@東京。

郵便ポスト。撮って出しで素晴らしい発色と、ほどよいビネット感。

ある程度の明るさがあれば1/40から1/50程度のSSになるため、ちゃんと止められます。

カレー・アゲイン。

ポワみとキレが同居するマクロ域。fp Lの高画素を活かして少しクロップ。

気軽だけど気難しい? SIGMA fp Lファーストインプレ

理由(ワケ)あって、お迎え!

ということでSIGMA fp Lを数日触っているので、どんな使用感か書いていこうと思います。 我が家でのこの機体のポジションは、気軽に持ち歩いて街中を撮る用って感じです。 合わせるレンズはSIGMA 24mm F3.5 | Cにしました。

ミニマルにまとまった本体。F値が開放からズレてるのは内緒。

世界最小最軽量、しかも6100万画素という凝縮のロマンは、α7 IV(我が家メイン機)の"良い感じのサイズで良い感じ"にまとめましたという方向性とは大きく違いますね。 まずその小ささはカバンに入れるにはかなり良く、軍艦部がなくグリップも(標準では)ないため、引っかかりが少なくて助かります。 逆にかなり持ちにくく、ファインダーを覗くこともできないのですが、そのあたりはコンパクト機みたいなもんと思って使うことにしました。

さて数日使ってみてですが、全体の感想としては「不思議な撮影体験」という感じがします。 まず、触っていたくなってしまうクオリティがあります。Iシリーズのレンズも合わせて、撫で心地の良い黒い金属の塊です。 ボタン類も少なくまとまっていてゴテゴテしている感は薄いです。

撮影では、そのミニマムなボタン類を駆使して設定を調整することになります。 これが以外とイケる感じです。 ボタン類のカスタムはほとんどしていませんが、レンズのF値リング・本体の前ダイヤル・後ダイヤルで露出の3点はカバーできると思います。 それ以外の設定はクイックメニュー経由になる、という感じですかね。 クイックメニューには、以下の8つを割り付けています。

  • ISO
  • 測光パターン(ほぼ常時全面)
  • 連写(常時シングル)
  • WB(常時オート)
  • フォーカスモード(常時AF-S)
  • クロップズーム(よく使う)
  • アス比(今のところ使ってない)
  • フィルライト(今のところ使ってない)

実際に撮影してみると、6100万画素センサの力か、ハマるとものすごい画が出てくるかも!?って感じです。 高画素から生まれる立体感があります。もちろんレンズの解像力が必要だとは思うのですが。 あとは撮影を楽しむ要素として、クロップズームとカラーモードは大変遊べるなあと思います。 24mmでは写りすぎるというときに1.5倍や2倍でクロップして画角を整理する便利さは、ちょっとした甘えなのかもしれませんがそれで楽しめるなら良いじゃない!って気分です。 カラーモードは専用のボタンがあるため、クロップズーム以上に使っています。 α7 IVではガラッと色が変わる感じのモードはないので、新鮮な気分です。富士フイルム機が欲しくなっちゃうような……

(※以下、出てくる写真はRAWをLrCで横4096pxで出力したものです。あまり手は加えていませんが、ものによってはクロップ、基本補正を行っています。また、カラーモードはLrCのプロファイルから適用しました。)

24mm, F3.5, ISO100, SS1/250, ティールアンドオレンジ

24mm, F3.5, ISO 100, SS1/125, カラーモード指定無し(LrC標準)

合わせている24mm F3.5は少々暗く、周辺光量落ちがかなりある(これは個性!)レンズですが、とにかく寄れるレンズです。 本当に前玉ギリギリまで迫れるため、風景から街中を経てマクロまで余裕でカバーしてしまう、付けっぱなし上等だと思います。 キレもありますが、最短距離周辺ではポヤッポヤになる性格も面白いです。 ボケの評価は……なんとも。

36mm(クロップズームx1.53), F5.6, ISO100, SS1/320, パウダーブルー

さて微妙だなと思っている面ですが、第一にとにかく動作が緩慢というのがあります。 電源を入れて数秒待たされ、AFがノローリと動くのを待たされ、なんか変なレイテンシがあるシャッターを待たされ、SDへの書き込みを待たされ……とにかく待っている気分です。

次に、高画素機のネイティブではあるのですが、フォーカスと手ぶれに非常に敏感というのがあります。 なのでフォーカスは頑張って追い込まないといけないのですが、ファインダーはないし、荒めのフォーカス点群では微妙に合わないしみたいなストレスがあります。 手ぶれ補正が無いのでSSを遅くしづらく(個人的には1/30あたりからムズい気がする)、そのせいで簡単にISOが上がるので絞り込むのもうーんという気分です。 フォーカスについてはハーフマクロの領域では祈るか、MFを挟むしかないなって思います。

24mm, F3.5, ISO100, SS1/1250, カラーモード指定無し(LrC標準)

そんなこんなで、ファーストインプレッションとしては、気軽に毎日でも持ち運べる大きさ軽さ・楽しいカラーモード・キレもポヤもある面白24mmというポジと、緩慢な動作からくるスローさ・フォーカスと手ぶれの緊張感みたいなネガが混ざり合って「不思議」という感じになります。

また使い込んで評価は変わると思いますが、気軽に持ち運びながらも1枚を得るのに集中力や緊張感を求められる体験というのは、とにかく枚数を量産できてしまうα7 IVとはまた別の体験だな、カメラ1台でこうも世界が違うんだなと感じられて大変面白いです。

(ここまで書いて、α7 IVにCOLOR-SKOPARをつけてMFをくりくりしているときのスロー感に近いかな、という気もしてきました。)

以下作例。

24mm, F3.5, ISO3200, SS1/40, ウォームゴールド

24mm, F3.5, ISO100, SS1/50, パウダーブルー

24mm, F3.5, ISO100, SS1/125, カラーモード指定無し(LrC標準)

24mm, F3.5, ISO1600, SS1/25, ビビッド