会期終了間際に行ってきました。
公式サイトはこちら。
動き出す妖怪展NAGOYAは、金山南ビル美術館棟 (旧名古屋ボストン美術館)(←このひっどい表記もう少しなんとかならんのか?)で9/23(火曜祝日)まで開催されている展示で、名前の通り、映像投影を活用して妖怪が動き出す・迫り来る内容となっています。 上記公式サイトによるとこう書かれています。
妖怪画・戯画に描かれたそのユーモラスな姿を、3DCGやプロジェクションマッピング、ホログラフィックスクリーンといった最先端のデジタル技術を駆使してダイナミックに躍動させるとともに、立体造形によりリアルな妖怪の世界を再現。
館内は撮影OKだったので少々撮ってきました。


↑最初の部屋は壁4面および床に映像が投影されており、没入感ある展示となっています。 なにせ没入感が凄いので中世日本の街中をフライオーバーする映像はちょっと酔いそうな感じでした(自分は止まっているのに床が動いてる感じ)。

↑パネル展示を挟んで次はプロジェクションマッピング。 「ほーん」ってしばらく眺めてから次にいきました。 このあたりはこういうお部屋再現(?)が多かったです。

↑和室プロジェクションマッピングからの流れの展示。 造形で作成された妖怪一同の前に紗幕が張られており、そこに映像が流れることで立体感をより際立たせてくれます。
この後のゾーンは階段(おひな様のひな壇と言った方が近いかも)にプロジェクションマッピングして無限階段を表現しましたというやつと、妖怪の絵画で著名な人についてのパネルがありました。 で、続くのがこれ。

古来より魔除けとして用いられてきた藤が取り上げられていました(鬼滅の刃でも、鬼は藤が苦手でしたね)。 この部屋ではアロマが焚かれており、妖艶な空気(?)が流れていました。 そして妖怪は例によって紗幕への投影で、朧な感じでした。
ここで階が変わりました。 少し横に逸れると(庵野秀明展でゴジラ像があったとこ)、現代を生きるアーティストの妖怪表現がありました(小豆島のやつかな)。

続いたのはインタラクティブコンテンツでした。 大型の円卓に上から映像が投影されており、手をかざすと付喪神が元の器材に戻る(?)みたいな感じのやつでした。 このあたりで「あと30分で営業終了です」と言われていたので急ぎ足に…。
部屋が変わると2面に映像投影・端は鏡様の高反射材による無限回廊的な百鬼夜行。 さらに部屋を進むと有名な妖怪シーン(?)の3D展示(前は紗幕・奥は通常スクリーンという構成で立体感を演出)。 パネル展示が続いて最後は壁面4面+天井+床面の豪華全方位360映像!

ということで終わり。 360度ルームスケールの映像コンテンツ、立体造形の部屋・妖怪とプロジェクションの組み合わせはかなり良かったと思います。 相当のインパクトでした。
ただ、動く妖怪映像に特化していたので、系譜とか妖怪のグレードとか、変遷みたいな静的な解説がなく、なんか映像見たなーくらいで終わった感じがします。 造詣が深まった感はないというか。 妖怪大好き!みたいな人が行ったら「おっこれは!」となるのかもしれません。 いかんせん立体物や映像という手間のかかるものに予算を使ったんかなーと思われる感じが少々漂っていました。
「動き出す」だけに動画のほうがわかりやすいと思うので、少々まとめてYoutubeに上げておきました。