nokの雑記

技術的な内容にしようと思ったけど無理でした。

ThinkPad X1 Carbon (2018; 6th gen)ショートレビュー

Let's note SX4 (2015?)から更新したら別世界でした.

Windowsノートを更新しました.今まではLet's note SX4を使っていたのですが,まあ光学ディスクはもういいかと思いThinkPad X1 Carbonへ.4年の間でいろいろと進化しましたね……

specs

主なコンポーネントだけ書くとこう変化しました.

部品 Let's note (いままで) ThinkPad (これから)
CPU Core i7-5600U Core i7-8550U
RAM 16GB 16GB
SSD SATA 1TB
(500GBから換装)
NVMe 1TB
画面 12.5?インチ 1600x900
非光沢
14インチ 2560x1440
HDR 光沢
光学ドライブ DVDスーパーマルチ (なし)

Let's noteもスペックとしてはまだ戦える感じなのですが,CPUが変な動作周波数でスタックしたり,HDMI端子が死にかかっていたり,USBポートが死にかかっていたり,Bluetoothが全然つながらなかったりとかなり挙動が怪しいので継続使用は断念しました.

使ってみて

初回セットアップ

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非常に凝った化粧箱

まず箱が異様に凝っていたので驚きました.ビジネス用の認識でいたので飾りっ気のない無骨なダンボール箱かと思ったら,手触りまでこだわった感のある化粧箱で初っ端から満足感が高い…….ちなみにギミックも凝っていて,箱の蓋を取って中の羽?を開くとThinkPadがせりあがってきます.ちょっと感動して何度か開け閉めしてました.

初回起動のCortanaテロを受けつつセットアップを完了するとデスクトップにアクセスできるようになります.WQHD液晶を選んだところ200%スケーリングとなっていて狭かったので150%にしておきました.125%は見えるけどちょっと目に厳しい.100%は無理ですね…….

サイズ感など

Let's noteより縦横でかい,ペラい.裏側がゴツゴツしていないのでカバンに入れやすくてGoodです.MacBook Pro 13 (2016)より縦横でかい,15よりは小さい,厚さはまあまあ,といった感じです.A4用紙より長辺が長い.画面が狭額縁なのでこれ以上小さくするのは不可能ですね.

重量的にはそれらのどれよりも軽いです.Let's noteはSZ5以降だと意味のわからない軽さなのですが,手元のSX4はまだそれなりの重量感があります.そしてMacBook類は重すぎ.

キーボード&トラックポイント

さてこの時点ですでにキーボードの感触に感動しました.Let's noteのキーボードはいくらか無理をした配置になっている部分があるのですが,ThinkPadではそれもなく,打ち心地もなめらかです.押せばクッと沈んでくれてバネ感が薄いのが個人的注目ポイント.

トラックポイントについては,まだ全然慣れていないのでなんとも.ホームポジションからほとんど手を動かさずにポインタを動かせるのは魅力ですね.また,トラックパッドもあるので仮にトラックポイント無理だーとなっても大丈夫なのがうれしいです.Let's noteの円形トラックパッドクルクルはとても気に入っていたのでそれができないのだけが残念.

画面&音関連

見えりゃいいんだろ見えりゃという感じで視野角も発色もあまり良くなかったLet's noteからは雲泥の差です.特に発色が良い…….Late2016のMacBook Proと比較しても遜色ないというか,むしろ勝っているのでは?ただ光沢はちょっと嫌 + キーボードと触れて容赦なく傷になりそうなので後でPDA工房の保護フィルムを貼りました.

ちなみに画面はHDR対応のオプションを選択したので例えばYoutubeHDRムービーを再生できます.ただし,デフォルトでは設定が切れているのか,Windows HDカラー設定でビデオストリーミング設定を有効にする必要がありました(ドライバの関係もあるかも).また,ChromeではなぜかHDRが有効にならず,Edgeだと有効になるという状態だったのであまり積極的にHDRでものを見ることはないかも.HDRを表示できるだけの発色・輝度のポテンシャルがあるのが大事.

画面の品質もそうですが,音の面でもいろいろこだわりがあるようです.スピーカーは本体底面(パームレストで手首が当たる部分の裏側)にステレオで搭載されています.Let's noteがゴミ(これに関しては本当にゴミとしかいいようがない)な品質のモノラルスピーカーだったことからするとステレオなだけで感動.音質もまあそれなりだと思います.明らかに手首から音が出てるのがわかる点は残念ですが.ちなみに音を流したままタイピングをすると手が音の経路に割り込む形になるので聞こえ方が変わります.音声入力面では,マイクがアレイになっていて多分高品質なビデオ通話が可能です.試してないのでわからん.

性能&バッテリ・電源

8世代目になったCore i7の威力は絶大です,たぶん.まだあまり負荷のかかる作業は行っていないのですが,ソフト類のインストールが速かった気がする.実力はきっとこれから使っていくうちにわかるでしょう.

バッテリについては負荷をかけているとガンガン減る印象です.Let's noteではLバッテリを常用しており,ぶん回したまま12時間稼働~とかやっていたのですが,同じ使い方はさすがにできなさそうです.電源周りではUSB-C給電が可能なので,併用しているMacBook Proと同じ電源を利用可能で,出張時に持ち歩くアダプタを減らせました.ちなみにLenovo純正のACアダプタはメガネプラグつきでゴツゴツなので箱の中で眠り続けています.

端子類

充電端子兼用のUSB-Cがひとつ,Ethernetアダプタと排他使用のUSB-Cがひとつ(ともに本体左側),USB-Aが2つ(左右ひとつずつ),HDMIがひとつ(左側),ヘッドホンジャックが主な端子となっています.個人的にはUSB-Cを左右に振ってほしかった…….ちなみにHDMIでの4K出力は30Hzまでに制限されます.誰得ですかこれ.まあLet's noteだとそもそも4Kが吐けなかったんですけど.なおUSB-Cからだと60Hzで出力可能です.

MacBook Proも使っていると書きましたが,4K USB-C対応ディスプレイも使っているのでここも便利便利.ケーブル一本で給電もディスプレイ出力もできるなんて最高ですね…….

総評

完全ビジネスノートとして調達したつもりでいたのですが,以外にもマルチメディア周りが強力で驚きました.半分ビジネスユースでもやはり画質は大事です.4年分の進化をちょっと触っただけで感じられる良い作りのPCだと思います.ということでこれからじっくり使っていこうと思います.

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初回起動からMacのアダプタで給電するスタイル


P.S. Lenovo Vantageのアップデート確認がお行儀悪いです.ウインドウのフォーカスを数秒ごとに奪ってくるので,確認を走らせて他のウインドウで文字を打っていると発狂しそう.

P.S. (その2) 排熱の制御が微妙です.特に高解像度の外部ディスプレイを繋いでいるとアイドル状態でもCPUが常時70-90度あたりの温度になって,熱風が横から吹き出ます.