Raspberry PiがAirPlayサーバになるんだからPINE64も当然(?)AirPlayサーバになるのだ。
こんな感じでくだらん遊びをしていたのですが、たまにはちょっと使えそうな内容でも……。 nok0714.hatenablog.com
// 実は自分がPINE64を入手した時は提供されているdebian側にバグ(か設定がうまくいっていないところ)があり、音が出ませんでした。どっかのビルドでちゃんと音が出るようになったらしいので、もし新しくOSを焼くときは最新のビルドをダウンロードしましょうね。
必要なもの
以降の設定では、ターミナル(CLI)を想定しています。debianをGUIで使っている場合はAlt+F1→System Tools→MATE Terminalで起動できると思います。
ネットワークの設定AirPlayサーバの構築
PINE64のネットワークの設定
なんとなくsshから接続している人が多い気がするので必要ないかもしれませんが。
有線LANの場合
ケーブルを挿す。おしまい。ターミナルからifconfigとかpingとかして疎通確認できれば良いと思います。
無線LANの場合
無線LANを使う場合、有線LANよりちょっと面倒になると思います。おそらくほとんどの方がWPA2-personalの暗号化を施していると思うので、キーを設定しなければなりません。こちらも参考サイトさまさまが。
こちらのサイトの"無線LANパスワードを設定する方法"の通りに設定していきます。
SSID: hogehoge
PASS: fugafuga
の無線LANに接続する場合、以下のようにターミナルに打ち込みます。
sudo sh -c "sudo wpa_passphrase hogehoge fugafuga" >> /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
ちなみにこのままだと/etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
にパスワードが平文で書かれるので削除しておくとよいと思います。
進めていきます。sudo -e /etc/network/interfaces
を打ち込むと、なにやらファイルが開くと思います(Ctrl+Cで閉じます)。自分の環境では以下の設定になっています。たぶん同じにして大丈夫……。
auto lo iface lo inet loopback iface eth0 inet dhcp allow-hotplug wlan0 iface wlan0 inet dhcp wpa-conf /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
編集が終わったらCtrl+Cで閉じます。閉じる時にファイルが変更されていると保存するか聞かれるのでy/n/cで答えてあげましょう。
実際に繋がるかはsudo ifdown wlan0
からのsudo ifup wlan0
でよいそうです。
AirPlayサーバ化
↑こちらの記事の"AirPlayの設定"の通りに行いました。環境にdebianを選択した理由にはなるたけRaspberry Piのraspbianと近いOSがいいからという理由があるのですが、正直Ubuntu選んでも同じだと思います。
まずは必要なもののインストール。
sudo apt-get install -y libao-dev libssl-dev libcrypt-openssl-rsa-perl libio-socket-inet6-perl libwww-perl avahi-utils libmodule-build-perl
インストールが終わったらAirPlayサーバ機能の動作に必要なPerl関連の何かを導入します(gitがcommand not foundになるときはsudo apt-get install git
で)。
まずはファイルの取得。
git clone https://github.com/njh/perl-net-sdp.git
移動してビルド。
cd perl-net-sdp perl Build.PL sudo ./Build
最初にWARNINGが出ましたが無視して大丈夫でした。ビルドが終わったらcd
でホームに移動して本番へ。
同じく最初はファイルの取得。
git clone https://github.com/hendrikw82/shairport.git
ビルド。
cd shairport make && sudo make install
終わったら、shairport.pl -a AirPINE
を実行してみると……。
ばーん!!ちゃんとHDMIから音出てます。3.5mmステレオジャックから出るかは今後検証します。