(2016/03/15 23:25追記-一部のレイアウト変更)
タイトルのとおりです。
背景
僕の親はパソコンを使えません。電源ボタンで物理的に電源を落としにいくタイプです。デスクトップパソコンに本体の電源とディスプレイの電源があることが理解できないタイプです。日本語入力と英語入力を切り替えられないし、ウェブサイトのアドレスはヤフーの検索窓にぶち込めばよい(完全な間違いとも言えないか)と思っているタイプです。
iPadがウェブを見るためだけに存在している板だと思っています。アプリという概念が理解できないらしいです。こんな親でもネットサーフィン(死語)が楽しめるのでiPadには感謝しています。タブを開きっぱなしにしてどんどこ増やしていくのはやめてほしいですが。
iPadで適当にウェブを眺めているだけなら良いのですが、時々「このページ印刷したい」と僕にiPadを持ってきます。頻度はそう高くありませんが、さすがに印刷くらいなんとか自力でやってほしい。
ただ、我が家にはiOS端末からの印刷に対応したプリンタはありません。前述の通りパソコンを使えない(理解する気がないらしい)ので、なんとかiOSから印刷してほしい。なら既存プリンタをAirPrint対応にしてしまおうというお話になります。
実践編
参考にした記事
Raspberry Piでプリントサーバ、Part2 iPhone & iPad & Android編
raspberry piの調達
とりあえず知人に「ないっすか」と聞いたら出てきたので借りました。いけそうなら自分で買います。OSは特に考えずraspbianを利用。初期設定はまあなんか適当にやりました。
結局利用したもの
- raspberry pi model B+(とUSB電源とLANケーブル)
- Canon MP 970(とUSB A-Bケーブル)
AirPrint対応にする流れ
非常に適当にざっくりと書くので詳しくは↑のリンクを参考にしていただけると。もしかしたら追記で詳しく書くかも。
順にいきます。cupsを入れるところ。ターミナルでひとつコマンドを入れるだけ。
sudo apt-get install cups
結構時間がかかりました。インストール後は設定ファイルを書き換えて、あとはウェブインタフェースを使いました。
僕の場合、ここでプリンタを設定する際に何回かコケました。まずは家で使っているプリンタ(Canon MP970)が少し特殊で、ネットワーク接続だとcupsから印刷できそうになかった点。これはUSBによる接続で解決しました。
次の躓きは、プリンタの共有設定。プリンタの追加時に「共有する」的な項目のチェックの入れ忘れで死んでいました。解決に1時間くらい使った。
次はsambaを入れるところ。もしかしたらいらないかも。
sudo apt-get install samba
インストールが終わったら、例によって設定ファイルを書き換えます。ここは基本的にこけなかったような。
最後はavahi-daemon。これはインストールするだけでよかったはず。
sudo apt-get install avahi-daemon
適当にシステムを再起動して、iOS端末から見えればおっけー。
で、印刷した結果がこちらになります。
なんじゃこりゃ。ちなみにこれを印刷するのにも5分ほどかかりました。
ということでraspiでプリンタAirPrint対応計画は現状頓挫……。気が向いたら原因究明をして対策を施したい。まずは十分にリソースがあるPCでdebianのVMをたてて実験してみるのが良いのだろうか。
メタ的なもの
この生地はMarkdownで書いてみました。